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改正建築物省エネ法と目指すべき断熱等級

改正建築物省エネ法と、目指すべき断熱等級  改正建築物省エネ法と、目指すべき断熱等級  改正建築物省エネ法と、目指すべき断熱等級 

2021年に「改正建築物省エネ法」が施行され、省エネ基準への適合や説明などが義務付けられました。さらに2025年には改正省エネ法「等級4」が義務化されることが決定しており、高気密・高断熱住宅は今後の住まい作りの重要なキーワードとなっています。このページでは、法改定のポイントや、高気密高断熱住宅を施工する上で知っておくべきポイント、また今後目指すべき断熱等級についてまとめました。

高気密・高断熱住宅がなぜ必要なのか?

高気密・高断熱住宅は法的にも義務化される流れにあり、人々の健康のためにも重要な役割をはたします。

断熱コンビのイラスト

現在、急ピッチで進む省エネ法や断熱等級の創設・改定

実は日本では戦後の高度経済成長期にかけて住宅の大量生産が行われた結果、 他の先進国に比べ断熱レベルが極端に低く、持続再生しない家が多く建築されてきました。 しかし、近年世界的に環境問題が大きな課題となり、2020年に管元総理が「2050年カーボンニュートラルの実現」を宣言。「2030年度温室効果ガス46%排出削減」という政策が打ち出されました。

これにより家庭部門での温室効果ガスの排出量を減らさなければならず、 住宅の高断熱化に加え、再生可能エネルギーや高効率な住宅設備を導入し、家庭のエネルギー消費量を抑えることが不可欠となりました。

それを受け、省エネ基準適合義務化の議論が急速に進み、2025年度には実施される方向となりました。
さらに、今までより高性能な断熱等級も創設されました。

健康のために、快適な暮らしのために!

高気密・高断熱住宅は人々の健康においても重要です。
室温は健康にとても重要な関わりがあります。 室温が低いと、血圧の上昇など特に呼吸器・循環器に影響を及ぼします。

高気密・高断熱が機能していない住まいでは、脱衣所とお風呂、布団の中と廊下・トイレ、などの温度差によりヒートショックが生じます。ヒートショックで亡くなる方は、交通事故で亡くなる方の約5倍です。

高気密・高断熱がきちんと機能している家では、どこにいても室内温度はおおよそ一定になります。室温差がなくなると結露の発生が減少し、喘息やアレルギーの原因となるカビやダニの発生を抑えることができます。

法改定のポイント

ポイント300㎡未満の住宅分野での改正法の変更点は…

  1. 省エネ基準適合についての「説明義務」
  2. 2025年 改正省エネ法「等級4」の義務化

省エネ法、何が変わった?

300㎡未満の住宅分野での改正法の変更点は、省エネ基準適合についての「説明義務」ができたことです。
さらに、2025年には改正省エネ法「等級4」が義務化されます(2022.11現在)

  1. 説明義務

    建築士は、設計する建物の省エネ基準への適否を建築主(施主様)に書面での説明が必要になるため、建築主(施主様)は客観的に建物の性能を判断しやすくなります。
    説明内容:外皮性能基準、一次エネルギー消費量基準、省エネの必要性や効果など

    施主様が建物の性能で判断するようになると、今後は省エネ基準が今までよりも重視されるようになるため、高気密・高断熱への取り組みは工事店、工務店の皆さまにとって急務となるでしょう。

  2. 改正省エネ法「等級4」の義務化

    2025年には「等級4」を満たさない住宅は新築不可となる予定です。

    加えて2022年4月1日より「断熱等性能等級5」および「一次エネルギー消費量等級6」が施行され、さらなる上位等級として2022年10月1日には断熱等性能等級6、7が施行されました。

    次々に上位等級が新設され、今までの上位等級であった「等級4」は最低ライン(=下位等級)へと変貌し、各認定住宅では「等級5」が必要要件となります。

省エネ基準と「断熱等級4」

では具体的に、省エネ基準の中身と、今後必須になる「等級4」について掘り下げましょう。
省エネ基準は、「外皮性能」と「一次エネルギー消費量」のふたつの指標で評価されます。


外皮性能

「外皮性能」とは、建物の外回り(壁・床・天井・窓など)の断熱性能のことです。
住宅の内部から床、外壁、屋根(天井)や開口部などを通過して外部へ逃げる熱量を外皮全体で平均した値で、

  • 室内と外気の熱の出入りのしやすさの指標である「外皮平均熱貫流率」= UA
    (数値が小さいほど熱が出入りしにくく、断熱性能が高い)
  • 太陽日射の室内への入りやすさの指標である「冷房期平均日射熱取得率」= ηAC
    (数値が小さいほど日射が入りにくく遮蔽性能が高い)

上記2つの数値から構成されています。

日本では地域による気候の違いにより「UA値」「ηAC値」を全国を8つの地域に区分して、それぞれ基準値を設定しています。

外皮性能についてのイラスト

外皮性能基準のグレード

外皮平均熱貫流率(UA値) [W/(㎡・K)]及び冷房期の平均日射熱取得率(ηAC値)
断熱等性能等級 地域区分
1 (夕張等) 2(札幌等) 3(盛岡等) 4(会津若松等) 5(水戸等) 6(東京等) 7(熊本等) 8(沖縄等)
等級7 UA 0.20 0.20 0.20 0.23 0.26 0.26 0.26 -
ηAC - - - - 3.0 2.8 2.7 -
等級6 UA 0.28 0.28 0.28 0.34 0.46 0.46 0.46 -
ηAC - - - - 3.0 2.8 2.7 5.1
等級5 UA 0.40 0.40 0.50 0.60 0.60 0.60 0.60 -
ηAC - - - - 3.0 2.8 2.7 6.7
等級4 UA 0.46 0.46 0.56 0.75 0.87 0.87 0.87 -
ηAC - - - - 3.0 2.8 2.7 6.7

出典:マグ・イゾベール

「一次エネルギー消費量」

「一次エネルギー消費量」とは、家で消費されるエネルギーのことです。
化石燃料、原子力燃料、水力、太陽光など自然から得られるエネルギーを「一次エネルギー」、これらを変換・加工して得られるエネルギー(電気、灯油、都市ガス等)を「二次エネルギー」といいます。

家の中では二次エネルギーが多く使用されますが、 計量単位がそれぞれ異なるため「一次エネルギー消費量」という統一の単位に換算して総エネルギー消費量を求めます。

「断熱等級4」の性能は…?

2025年に義務化される予定の改正省エネ法「等級4」は、どのくらいの性能なのでしょうか?

実は、日本の断熱基準は20年以上変わっておらず、「等級4」の性能は先進国の最低レベルと言われており、他の先進国では建てられない性能です。そのため、快適な住まいで健康な暮らしを他の先進国レベルで実現するためには、「等級4」以上の性能が必要になります。

工務店、工事店のみなさまにおかれましては、最低限「等級4」以上の性能の施工を行うことが高気・高断熱住宅として差別化を生むポイントでもあるため、そこを最低ラインと捉え、より高い等級を採択するように目指して住まい作りを提案しましょう。

ダンくんとサミーくんのイラスト2

「断熱等級5」から始めてみよう!

高気密・高断熱住宅を作るうえで、より高い性能を目指したいところですが、まずは各制度の要件となっている「等級5」から始めてみるのはいかがでしょうか。

例:こんな商品を取り入れましょう

  • 天井:高性能グラスウール(アクリアマット)14K155mm
  • 壁:高性能グラスウール(アクリアウール)16K105mm
  • 床:フェノールフォーム(ネオマフォーム)

高気密・高断熱住宅おすすめ品特集も参考にどうぞ。

リフォーム・リノベーションにおける高気密・高断熱

新築住宅の断熱等級が上がっていくと、リフォーム・リノベーションでも同様のことが望まれるようになります。

日本の住宅の断熱性能については前項で触れましたが、中古住宅の流通についても他の先進国と比べると圧倒的な低さです。
日本の気候、木造住宅が多いことなども理由に挙げられますが、木造住宅の耐用年数が22年と定められており不動産売買時に価値がつきづらく、更地にして売却する、スクラップ&ビルドがなされてきたのです。

しかし、人口減少社会に突入した今、中古住宅の性能をあげ「質より量」から「量より質」へシフトしていくことが必要です。

では具体的にどこから手を付ければよいのか。
リノベーションの場合、現況やリノベーションの範囲によりすべての箇所の施工を行うには、費用がかかってしまう場合があり、その場合、リノベーションの優先順位をつける、ゾーンを区切って施工するなどの検討が必要になります。

リノベーションの優先順位

  • 優先度①

    窓からの熱の流出入量が大きいので、まずは、窓を交換したり、内窓をつけたりすると効果的です。
    ペアガラスや内窓は断熱効果はもちろんですが、遮音効果もあります。

  • 優先度②

    床・壁・天井の中で床だけが直接身体に触れる箇所なので、効果を体感しやすいです。

  • 優先度③天井

    天井の断熱は、冬の寒さ対策はもちろんですが、夏の暑さ対策にも効果を発揮します。

断熱コンビのイラスト

でもこれは忘れないで・・・「バランスが重要」

断熱等級の数値をクリアすれば、充分な性能を発揮するのでしょうか?
住宅の性能は、一か所だけ、数値だけクリアすれば担保できるものではなく、全体のバランスが必要です。
いくら住宅の周囲に高性能の断熱材をたくさん入れたとしても、窓の性能が低かったり、たくさんのすき間があったりする場合 エネルギーは外部に逃げてしまい、効果を発揮できません。
断熱・気密を連続させ魔法瓶のように家をすっぽり包み家のどこにいても温度差を感じない家とする。 隙間が塞がれ空気の流れが少なくなってしまうので換気を検討する。全てに意味があり、連携しているのです。
予算や納期の関係で、優先順位をつけて取り組むことになったとしても、バランスが重要だということは、肝に命じておきましょう。

筆者について

ダンネツママ

アウンワークスを運営する野原ホールディングス株式会社は、下地材や内装仕上げ材などを販売する建材商社です。筆者は野原ホールディングスで長年高気密・高断熱に関するノウハウや知識を学び、住まい手が自分らしく暮らす為のアイデアやアイテムを「ダンネツママ」として提案する活動をしています。

今回は高気密・高断熱の基本の部分を解説させていただきましたが、まだまだ知っておくポイントは山積みです。今後もアウンワークスで不定期で情報発信をしていく予定ですので、皆様どうぞよろしくお願いいたします。

参考

改正建築物省エネ法 - 国土交通省:https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/shoenehou.html

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