【10周年特別企画】二重床の万協フロアー「万協フロアーグループ」様インタビュー
「二重床という考え方」を提供する万協の想い
アウンワークス10周年を記念し、日頃から多大なるご支援をいただいているメーカー様の「ものづくりの志」を紐解くインタビュー連載。本記事では、二重床の万協フロアーでおなじみの万協フロアーグループをクローズアップ。担当の清水様にじっくりとお聞きしました!
\お話をお伺いしました/
万協フロアーグループ清水様
まずは、清水様のこれまでの歩みと現在のアウンワークス担当としての役割を教えてください。また、アウンワークスというプラットフォームを通じて、これまでの流通とは異なる「新たな現場のニーズ」を感じることはありますか?
清水様:約10年間IT業界でシステムエンジニアとして従事し、2024年に万協へ入社しました。
現在は営業と情報システムの両方に携わっています。
営業活動を通じてうかがった現場やお客様の声を、製品や仕組みの改善にもつなげていくことが自分の役割だと考えています。
アウンワークス様は地域を問わず全国のお客様とつながれるプラットフォームです。
従来の流通では接点を持ちにくかったお客様や地域、案件とのつながりが生まれ、新たなニーズを知る貴重な機会になっています。
二重床のパイオニアである万協様。創業から現在に至るまで、一貫して大切にされている「万協スピリット」や、他社には負けない「ものづくりへの誇り」についてお聞かせください。
清水様:私は、万協フロアーグループは「床材」を作っているというより、「二重床という考え方」を提供している会社だと感じています。
床を上げることで生まれる「余白」により、新しい技術を取り入れたり、暮らし方の変化に対応したりすることができます。
その「変化を受け入れられる空間」をつくることが、万協のものづくりの価値だと考えています
床スラブの上にレベル調整可能な支持脚でパーティクルボードを支える床下地システムである乾式二重床。画像は万協フロアーシステムのカタログより。
「床良し研究所」や「床衝撃音研究会」について、具体的にどんな活動をされているのか教えてください。
清水様:床良し研究所は「二重床とは何か」というところから、情報発信や技術情報の提供を通じて、二重床そのものを広く知っていただく活動をしています。弊社ホームページでも活動内容をご紹介していますので、ぜひご覧いただければと思います。
床衝撃音研究会は、その名のとおり床衝撃音を中心とした共同研究組織です。
設計段階で床衝撃音レベルを予測する手法や、遮音性能を高める床構成・納まりについて研究・検証を行い、その成果を発信しています。
万協フロアーの公開する床良し研究所(https://www.bankyofloor.com/yukayoshi/)
二重床の心臓部ともいえる支持脚について伺います。他社製品と一線を画す「スラブロック」機構や、高い遮音性能を実現するためのゴムのこだわりなど、専門メーカーならではの「見えない部分の工夫」を深掘りさせてください。
清水様: スラブロックは、実は遮音性能だけを追求すると必ずしも有利な構造ではありません。
しかし、床をスラブへ固定することで、地震時の安全性や長期的な安定性など、床全体としての性能を高めています。
防振ゴムも、遮音性だけでなく、歩行時の快適性や転倒時の衝撃吸収、耐久性などを総合的に考えて設計されています。
またボルトは弊社独自のプレス工法で製造しています。
切削加工ではなく、材料を塑性変形させる工法を採用することで、中空構造による強度や施工性を確保するとともに、廃材の削減、CO2 排出量の低減にもつながっています。
このように、一つの性能だけを追求するのではなく、安全性・施工性・耐久性・環境性能まで含めた床全体として最適なバランスを追求することが、万協フロアーのものづくりだと考えています。
支持脚の頭部から接着剤を注入し、ボルトの回転止めを行うとともに支持脚をスラブへ固定する特許技術「スラブロックシステム」
アウンワークスを利用する多くの職人さんや工務店さんが「万協なら安心」と指名買いされます。施工のしやすさや、現場での調整のしやすさなど、施工者の負担を減らすために製品設計で配慮している点はどこでしょうか。
清水様:私たちが製品設計で大切にしているのは、施工者の技術に過度に依存せず、安定した品質を確保しやすい製品であることです。
現場では施工条件も経験もさまざまです。その中でも調整しやすく、品質を安定させやすいことが、施工者の負担軽減につながると考えています。
もちろん、お客様に「万協だから安心」と選んでいただける背景には、長年培ってきたブランドへの信頼もあると思います。
しかし、その信頼は一つひとつの現場で品質を積み重ねてくださった施工店様や職人の皆様が築いてくださったものです。
私たちは、その信頼に応えられる製品づくりをこれからも続けていきたいと考えています。
数ある製品ラインナップの中で、清水様が個人的に「これはもっと知られるべきだ!」「この工法は画期的だ」と熱く語れる推し商品はありますか?
清水様:正直に申し上げると、特定の製品で「推し」はありません。
少しずれた回答になるかもしれませんが、一番魅力を感じているのは二重床という考え方そのものです。
先ほど床下に生まれる余白についての話をしました。
IT 業界出身ということもあり、IoT やセンサー技術など二重床とデジタルが融合していく未来を想像すると、二重床そのものに大きな可能性を感じます。
アウンワークスはおかげ様で10周年を迎えました。建築業界のデジタル化が進み、維持補修需要がさらに高まる次の10年に向けて、アウンワークスを通じて現場のプロの皆様とどのような「未来」を描いていきたいか、展望をお聞かせください。
清水様:建築業界に限った話ではありませんが、人手不足が今後さらに進んでいくと思います。
だからこそ、受発注プロセスや情報収集などはデジタル化を通じて、よりシンプルな形へ変えていくべきだと考えています。
「迷わない」ことがこれからますます重要になってくると思っています。
アウンワークス様のようなプラットフォームを通じて、必要な情報へ迷わずアクセスでき、安心して注文できる環境が整えば、現場の皆様は本来の仕事にもっと集中できるようになると思います。 私たちメーカーも、そのような環境づくりに貢献していきたいと考えています。
最後に、日々現場で「万協フロアー」を組み上げ、人々の暮らしの土台を作っている全国のプロユーザー様へ、熱いメッセージをお願いします!
清水様:日頃より万協フロアーをご採用いただき、本当にありがとうございます。
私たちは製品をつくることはできますが、その価値は現場で施工していただいて初めて生まれます。
「万協だから安心」と言っていただけるブランドも、一つひとつの現場で品質を積み重ねてくださった皆様が築いてくださったものです。
これからも、その信頼に応えられる製品づくりを続けてまいります。
現場でお気づきのことがあれば、ぜひ率直な声をお聞かせください。
皆様と一緒に、より良い製品をつくっていければ嬉しく思います。
今後とも万協フロアーをよろしくお願いいたします!
今回お話をお伺いしたのは・・・
東京都品川区に本社を置き、集合住宅をはじめとする各種建物における乾式遮音二重床『万協フロアーシステム』の製造販売を行う。支持脚、防振システムネダを製造し、パーティクルボード等の面材などとともに『床システム』として販売しております


