【10周年特別企画】総合建材メーカー「DAIKEN」様インタビュー
総合建材メーカー「DAIKEN」のいままでとこれから
アウンワークス10周年を記念し、日頃から多大なるご支援をいただいているメーカー様の「ものづくりの志」を紐解くインタビュー連載。本記事では、DAIKEN株式会社をクローズアップ。DAIKENの始まりや当時の想い、そしてWPC加工の技術などについて、じっくりとお聞きしました!
\お話をお伺いしました/
DAIKEN株式会社大友良太 様
まずは大友様のご経歴と、アウンワークス担当になられた経緯を教えてください。
大友様:私は2023年にDAIKENへ中途入社いたしました。前職は製薬会社や生活用品メーカーにおりまして、住まいに関わる商品を総合的に扱っている点に強く惹かれ、この業界へ飛び込みました。
アウンワークス様を担当させていただいたのは2024年の4月からですが、建築資材やリフォーム商品のECとして、業界に新たな流通経路を提供されていると感じています。これまでの建築業界は対面取引が中心でしたが、オンラインでの購買体験を可能にされたことで、業界のDXを推進する一翼を担ってらっしゃると実感しています。
DAIKEN様の創業は1945年、まさに終戦直後ですね。どのような想いでスタートされたのでしょうか。
大友様:弊社の前身である「大建木材工業株式会社」が誕生したのは、終戦からわずか1ヶ月余りの1945年9月26日です。空襲によって都市が壊滅し、深刻な住宅不足に直面していた混乱期、深刻な住宅不足に直面していた時代に、「復興資材を生産し、日本社会と国民の生活再建に役立ちたい」という切実な想いから創業されました。
当初は進駐軍用のフローリングや船舶用の特殊合板などを供給し、非常に厳しい品質要求に応えながら日本の復興を足元から支えてきました。その後、独自の合成樹脂接着剤の開発に成功し、合板、繊維板、住宅設備へと事業を拡大し今のオールマイティな建材メーカーへと発展してきました。「技術のDAIKEN」としての体質はこの混乱期に築かれたものです。
2025年に社名をアルファベットの「DAIKEN株式会社」に変更されました。これにはどのような意図があるのでしょうか。
大友様:創立80周年を機に、新たなイメージで出発したいという決意を込めました。大きな理由は2点あります。1つは、グローバル展開を加速させる姿勢を明確に打ち出すこと。もう1つは、『ものづくり』のみに囚われず、『物から事へ』変革する姿勢を示すことです。『工業』という言葉が取れたことで、新たな価値を創造し、建築業界を盛り上げていきたいという想いを込めています。新しいキャッチフレーズ「ずっと ここちいいね」には、環境・社会・人すべてのウェルビーイングを追求し、持続可能な関係を築いていきたいという願いを込めています。
2025年、「ずっと ここちいいね」を合言葉に新たな社名「DAIKEN株式会社」に。
DAIKEN様の看板技術「WPC加工」について詳しく教えてください。
大友様:WPC(Wood Plastic Combination)は、木材の組織にプラスチック樹脂を染み込ませて強度を高める独自の床材技術です。木材の空洞部分を樹脂で埋めることで、天然木でありながら傷やへこみに非常に強い床材を実現しました。
この技術の素晴らしい点は、国産材の有効活用に繋がることです。本来、杉や桧などの国産材は柔らかく床材には不向きとされてきましたが、WPC加工を施すことで、その風合いを活かしたまま床材として活用できるようになりました。日本の森林資源を守り、循環させることにも大きく貢献しています。
「WPC加工」は木材の空隙部に樹脂を含浸・硬化する木材強化技術。木の風合いはそのままに高い耐摩耗性・耐傷性を実現させています。
MDFやダイライトなど、素材そのものを開発する力も貴社の大きな強みですね。
大友様: はい。私たちは本来廃棄されるはずの「未利用資源」や「再生材料」に新たな価値を見出すことを得意としています。例えば、火山灰を活用した「ダイライト」や、木材の破材を再活用した「MDF」などです。
これらはサステナブルであるだけでなく、均質で加工がしやすいという施工上のメリットもあります。現場での作業負担を軽減し、施工時間を短縮することで、職人の皆様の「働きやすさ」にも貢献したいと考えています。
最近の人気の色柄や、大友様お気に入りの商品はありますか?
大友様: 現在のトレンドは、落ち着いた「グレイッシュ」や「グレージュ」系の色味です。特に床材の『イエリアスタンダード(YN7001シリーズ)』のソフトグレージュ柄は非常に人気が高く、コロナ禍以降の「居心地の良さ」を重視する市場にマッチしています。
また、個人的な「推し」は天井材の『クリアトーン』です。実は天井は居住空間の質を左右する重要な要素。吸音効果や調湿効果があり、家族の会話やテレビの音が聞き取りやすくなるなど、目に見えない快適さを提供してくれます。施工も簡単で、DIYにもおすすめしたい逸品です。
イエリアフロアスタンダード ソフトグレージュ色
クリアトーン12SⅡラインアート〈401〉
アウンワークス10周年を受け、次の10年の展望をお聞かせください。
大友様:アウンワークス様が持つ現場のリアルなデータを活用し、よりニーズに沿った新製品開発を加速させたいです。また、EDI(電子データ交換)等の導入による業務効率化を進め、発注ミスの削減やリードタイムの短縮を実現することで、現場の「納期短縮」という切実なニーズに全力で応えていきたいと考えています。
最後に、建築現場で奮闘するプロの皆様へメッセージをお願いします。
大友様:私たちは、皆様の声に耳を傾け、より良い製品を追求し続けることをお約束します。皆様の挑戦や工夫があるからこそ、住まいの新たな可能性を切り開くことができます。今後もDAIKEN製品と共に、最高の空間を届けていただければ幸いです!
大友様、ありがとうございました!これからもDAIKENの製品に期待しています!
今回お話をお伺いしたのは・・・
1945年の創業以来「資源の有効活用」を軸に、床材・天井材などの内装建材を幅広く展開する合成樹脂加工・木材加工の総合メーカー。



